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高血圧を下げる栄養成分 タウリン

2014年12月27日

タンパク質を構成するアミノ酸の一種のタウリンは血圧を下げる働きをします。

 ストレスが溜まると

私たちのからだは興奮したりストレスを感じたりすると体内に血圧を上げるカテコールアミン(神経伝達物質)を分泌します。この分泌を抑える働きをしてくれるのがタウリンです。また、血圧も調整してくれます。タウリンは脳の自律神経に働いてストレスなどによる交感神経の緊張で血圧の上昇が起こったとき緊張を和らげ血圧を安定させます。 記事『高血圧のしくみ』はコチラ 記事『高血圧のしくみ②』はコチラ
例えば、急性のストレスが加わったときには、脈拍が速くなり血圧が上がるが、これも全身に血液を送り込む必要からと思われる。この血圧の上昇には、カテコールアミンが関与している。しかし、この状態は正常ではないため、長く続くと障害が出てくる。 タウリンは、このカテコールアミンの放出を抑制し、ストレスによるダメージを軽減する作用が知られている。実験的には、ラットに寒冷ストレスを与え、あるいはストレス感受性の高い高血圧自然発症ラットを用いて、ストレス負荷とタウリンとの関連を調べた結果、血中カテコールアミンの変化や血行動態などのストレス性障害がタウリンにより軽減された。

引用元:静岡県立大学 Copyright(c)School of Food and Nutritional Sciences, University of Shizuoka All rights reserved.

 タウリンの働きはスゴイ!

さらにタウリンには血液中のコレステロールを減らす作用、不整脈の改善や強心作用など心臓病の予防をする働き、肝臓機能を高める働き、疲労回復の促進などに効果があります。

 食事からしっかり補う

タウリンは私たちの体の脳や心臓、肝臓、血液、目などのあらゆる臓器に存在し生命活動に役立っていますが人間の体内ではわずかな量しか合成されません。そのため食事から補うことが必要なのです。

 タウリンが多く含まれる食品

タウリンは主に、ほたて、あさり、カキ、しじみなどの貝類やいか、たこ、ひらめ、たら、青魚、ぶりやマグロの血合い部分に多く含まれています。ただし貝類には天然の塩分(ナトリウム)も多く含まれるのでなるべく薄味の調理法で食べられるようにしましょう。 タウリンは煮汁に溶け出すので、できればブイヤベースや魚介の鍋物にして汁も一緒に食べる料理法がおすすめです。魚介はそれだけでいいだしが出るので塩分を控えても美味しく食べることができます。 “主な魚介100gに含まれるタウリン量”
いか
20mg
いわし
20mg
たこ
520mg
車えび
150mg
まさば
84mg
ほたて
769mg
まあじ
19~75mg
舌びらめ
200~500mg
ひらめ
171mg
あさり
664mg
赤がれい
65mg
めばる
30mg
たら
300~450mg
あんこう
75mg
かつお
80mg
記事『高血圧を改善する食事療法』はコチラ

高血圧を下げる栄養成分 タウリン