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血圧を下げる栄養成分 マグネシウム

2014年12月13日

 マグネシウム

マグネシウムは体の働き維持、調整する重要なミネラルのひとつで血圧を下げる手助けもしてくれます。

 マグネシウムとカルシウムの関係

マグネシウムが持つ血圧を下げる作用は細胞内のカルシウムと関係しています。通常、カルシウムは細胞の外にあって細胞の中には少なくなっています。なんらかの原因で細胞の中にカルシウムがとり込まれすぎると筋肉細胞が収縮します。血管でもこの仕組みが働きます。血管を構成する筋肉細胞の中にカルシウムがとり込まれると細胞が収縮して血管の内腔を狭め血圧を高めてしまいます。マグネシウムは、

カルシウムが細胞の中に流出するのを妨げて 血管の必要以上の収縮を抑え血圧の上昇をコントロールする働き

をするのです。 さらにマグネシウムは、血管壁に多く含まれ血管を拡張させるように働く物質であるプロスタグランジンの生産を促したり血圧を上げる要因のひとつで交感神経を緊張させるカテコールアミンの分泌を抑えます。

 インスタント食品のとりすぎ注意?

マグネシウムは

1日に270~370mgとる

ことが推奨されています。アルコールを毎日飲む人や、利尿薬を服用している人はマグネシウムが不足しがちです。また、清涼飲料水やカップめんなどのインスタント食品をよく口にする人も要注意です。そうした食品に多く含まれるリンは、マグネシウムの吸収を妨げるからです。これらに当てはまる人はマグネシウムを意識して積極的にとるよう心掛けましょう。食品からとる限りは毎日とり続けても摂りすぎの心配はありません。

 マグネシウムを多く含む食品

マグネシウムは、

昆布やひじきなどの海草、 アーモンドやカシューナッツ、ごまなどのナッツや種実、 魚介

に多く含まれます。そのほか、大豆、大豆製品、野菜、肉、牛乳、乳製品、穀物にも含まれます。ただしナッツ類はエネルギーが高く、塩煎りなどの加工品は塩分が多いので注意が必要です。なお、マグネシウムはカリウムを同様腎臓に負担を掛けることがあるので腎臓病の人はマグネシウムの多い食品をどうとるか医師や管理栄養士と相談してその指示に従ってください。 記事『高血圧を改善する食事療法』はコチラ

血圧を下げる栄養成分 マグネシウム