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血圧を下げる栄養成分 食物繊維

2014年12月09日

食物繊維とは人間の消化酵素では分解されず体に吸収されない食品成分の総称です。生活習慣病の予防に欠かせない成分である食物繊維は、腸を通過する間に腸内の余分な栄養素や胆汁、そしてさまざまな有害物質を吸着して体外に排出してくれます。

 2種類の食物繊維

食物繊維には水に溶ける水溶性と水に溶けない不溶性の2種類があります。高血圧改善に役に立つのは主に水溶性で塩分(ナトリウム)を吸着して便とともに体外へ運び出してくれます。また、高血圧を併発しやすい動脈硬化の予防にも水溶性の食物繊維が有効です。水溶性食物繊維の中でも

血圧を下げる作用が高いのは アルギン酸

です。主に海草類のぬめり成分です。このほかナトリウムの吸着力が大きい水溶性食物繊維としては

果物に多いペクチン こんにゃくに多く含まれるグルコマンナン 山芋やモロヘイヤなどのぬめり成分に含まれるムチン

などがあります。 不溶性の食物繊維の中でも根菜、穀物、きのこ、豆などに含まれるセルロースやヘミセルロースは便通をよくして血圧の安定に役立ちます。日ごろから水溶性、不溶性にこだわらず食物繊維を豊富に含んだ食品をしっかりとることを心がけましょう。

 2種類の食物繊維

食物繊維の目標摂取量は

1日に20~25g前後

です。食物繊維を多く含んだ食品をまんべんなく組み合わせて毎日、毎食欠かさずとることが大切です。お米も白米より七分づきや胚芽精米、玄米。パンは食パンより全粒パンのほうが食物繊維が豊富にとれます。 記事『高血圧を改善する食事療法』はコチラ

血圧を下げる栄養成分 食物繊維